去勢・避妊手術の重要性
将来、赤ちゃんを望まないワンちゃん、ネコちゃんに対しては、「不妊手術(去勢・避妊手術)」をおすすめしています。
望まない妊娠を防ぐだけでなく、異常行動を抑制したり、病気の予防にも効果があります。
去勢・避妊手術のメリット
- 望まない妊娠を防ぐ
- 病気の予防になる
○ワンちゃんの場合……前立腺肥大/会陰ヘルニア/子宮蓄膿症/乳腺腫瘍/卵巣腫瘍など
○ネコちゃんの場合……ケンカなどが原因で感染する猫白血病/猫エイズなど - ほかのペットとのトラブル防止になる
攻撃性が抑えられるので、ほかのペットとのケンカが少なくなります。 - ムダ吠え、ムダ鳴きが減る
- マーキングがなくなる
去勢・避妊手術の流れ
手術の流れ
全身麻酔を施し、オスであれば精巣を、メスであれば子宮と卵巣を切除します。
オスの場合20~30分、メスの場合は30~40分で手術は終了します。
手術の適正時期
オスの場合
生後6~10カ月くらいがおすすめです。
生後8カ月ごろからマーキングなどの問題行動が増えてくるので、その頃に去勢手術を受けると効果的です。
メスの場合
生後6~8カ月くらいがおすすめです。
初めの発情前(生理前)の時期に手術を行うと、乳腺腫瘍の発症予防に大きな効果が期待できます。
当院の去勢・避妊手術
20~40分ほどで終わる去勢・避妊手術は、比較的安全な外科手術といえます。
しかし、全身麻酔を使用したり、体にメスを入れるということは、ペットの体にとってストレスであることは間違いありません。
そのため当院では、術前・術後の検査をしっかりと行い、術中も生体管理モニターを使ってペットの全身状態を注意深く管理しています。
また、術後の痛みについても疼痛を和らげるお薬を使うなどして、ペットのストレスを軽減するよう努めています。